将来の沖縄を支える人材を育てる

　本校の特色は、人が生きていくときに必要とする「保健」「スポーツ」「美容」をひとつの学校で学ぶことができるところにあります。これは、生徒たちに学科を越え刺激しあうことで「命への接近」や「健康にする」、「美しい人生を作る」ということに対して興味関心を持ってもらう狙いがあります。

　パティシエ・ブーランジェ学科は、即戦力となる人材の育成を目標にしています。そのため、他校で通常1年制のところを技能習熟のために当校は2年制を採用しています。１年次はしっかりカリキュラムをこなして国家資格を取得し、２年次は徹底して実習を重ねられるようにしています。実習室をオール電化にしたのは、電化厨房が増えていく中、辻口シェフが生徒たちの将来を見据え、設備にまでこだわった結果です。

　講師陣では辻口シェフの愛弟子、市田哲朗学科長をはじめとするプロの先生方に教鞭をとってもらっています。それは、生徒が憧れを抱き、刺激を受け、生徒自ら行動するといったことが大切だと考えているからです。

　ただ美味しいだけでなく、健康にも配慮したスイーツ作りを身につけてもらいたい。 そして、沖縄の食材を活かしたオリジナルのお菓子で、観光振興に貢献できるような人材を育てていきたいと考えています。

時代はオール電化　生徒に最先端の技術を伝えたい

　スイーツ業界では電化厨房の採用が増えていて、特にテナント形態の店舗では、防災上の観点からオール電化の採用が多くなっています。本校でも時代の流れに合わせてオール電化を採用しており、生徒も違和感なくスムーズに機器を使いこなしています。生徒には一流の調理環境に触れ、学んで欲しいとの思いがあり、10年後でも陳腐化しない最新の調理機器を厳選して採用しています。

　IH調理器は温度調整に優れ、チョコレートなど繊細な食材を使った調理にも適しています。熱の伝わりも均等なので、誰でも調理のクオリティを保つことができます。ここでは作業台とIH調理器の天板が一体化したフルフラットになっていてより掃除がしやすく、作業スペースとしても利用できるので重宝しています。電気オーブンは細かい温度調節が可能なので、焼き色が綺麗に仕上がります。授業では一斉に実習を始めるため、オーブンの使用だけでもガス式の場合、一気に室温が上がり暑苦しくなりますが、 電気式だと輻射熱が少ないので快適に実習に臨めます。途中で熱源変更が難しい学校現場だからこそ将来を見据え、当初よりオール電化の採用を決めていました。 快適な環境のもと、これからも沖縄の食材を活かした魅力あるスイーツを作っていきたいです。